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第9回「日本舞踊の体験から発表へ」を終えて

開演に先立ち、まず終了式が行われました。
そして十日間の日程を全部出席された方に皆勤賞が授与されました。
連休も遊ばないで練習し、インフルエンザにかかることもなく元気に皆出席された方が沢山いらっしゃいました。その後記念撮影!発表前なので、ちょっと緊張気味の様子でした。

1月18日11時30分、いよいよ発表会の開演です。

まず最初は一番小さい3歳児さんです。
「さくら」の曲に合わせて踊っていただきました。
着物を着ることすら大変で、おかあさま方の御苦労も大変だったと思います。沢山の人の前に立つのもはじめてだったかもしれません。いつもしっかりしているKちゃんが、おトイレばかり行きたがったり泣きだしたりしたのを見ても、相当なプレッシャーだったのだと思います。Rちゃん、Mちゃんも頑張りました。ご家族の方が目を細めていらっしゃるのを見て、私もとても嬉しくなりました。

次は年中組の「絵日傘」です。
この曲は傘を持つので子供達の間では人気の高い曲です。
Hちゃん、Mちゃん、Mちゃんはみんなはじめての参加でした。
Mちゃんのおかあさんは事前にMちゃんに日本舞踊を見せて興味があるかどうか確かめてから参加されました。子供の意志を第一に考えられて、すごくいいおかあさんだなあと思いました。Mちゃん達は発表会の後開催されていた「充の会まいぞめの会」を夕方の終演まで観てくださいました。「子供が観たいというので…」と、お母さんに強要されたわけではないのに観てくださったことが、とても嬉しかったです。

次は年長組の「菊づくし」です。
可愛い菊の傘はK先生の手づくりです。
この発表会を支えてくださる先生方があってのことだと、今さらながら感謝しています。
Mちゃん、Kちゃん、Sちゃんは昨年も一昨年も参加して下さいました。三人とも、元気溢れるお子さん方で、毎年お会いするのを楽しみにしています。「Kちゃんがもう少し女らしくなってくれたら・・」というKちゃんのお父さまのご希望を大事にして、来年は小学生になられるので、
少し女らしくを心がけて指導したいと思います。次回もお待ちしていますよ!

次は一年生の「羽根つき」です。Mちゃん二人ははじめての参加でした。
Mちゃんはお姉さんで、下のお子さんが二人いらっしゃるのに十日間も通ってくださったおかあさま、ご苦労さまでした。そのご苦労に感謝してMちゃんはしっかり踊ってくださいました。

もう一人のMちゃんは、ご両親に見守られてのびのびと楽しんで踊ってくださいました。この組にはいま一人Mちゃんがいて昨年に続いての参加で、昨年より今年はうんと楽しく意欲的に練習に励んでくれたのに、発表会の当日「インフルエンザにかかってしまいました。本人はとても残念がっています。次回は子供さくらをやりたいので、又参加すると言っています。」とお母さんから電話を頂きました。本当に残念でしたね!

今年は男子が一人でしたので、Kくんに「雨の五郎」を踊っていただきました。
Kくんは4回目の参加でしたので、私はもうてっきり小学生だと思っていましたが、まだ年長だと聞いて、この演目は難しすぎたなと後悔したのですが、おばあちゃんのご指導がいいのか、発表会で堂々と踊る姿に感動しました。以前はおばあちゃんの姿をさがしながら踊っていたような気がしましたが、この日は一人で踊っているのを観て、私もおばあちゃんになった気分で嬉し涙がホロリ!

二年生の皆さんには「子供さくら」を踊っていただきました。
Aちゃんは二回目、Mちゃん、Hちゃんははじめての参加でしたが、三人とも踊ることが大好きなようでした。Hちゃんは金沢から京都へ引っ越してこられたようですが、金沢でもおどりを習っておられたとか。京都でも続けてほしいなあと思っています。Aちゃんが踊るのを見て、妹のMちゃんが一緒に踊っていたのが印象的でした。この曲が好きなのかな?

三年生の皆さんには「藤の花」を踊っていただきました。
MちゃんとSちゃんは三年生ですが、実はRちゃんはまだ二年生なのですが、お姉さんたちに負けない程の体格なのでこの組に入っていただきました。だから、ちょっと大変だったと思うのですが、持ち前の明るさで頑張ってくださいました。三人とも学校は違うようですが、このお稽古を通じて仲良しになられて、とても楽しそうでした。待ち時間には、ちゃんとお勉強もしていて、みんな時間を有効に使っているようで感心しました。

四年生の皆さんには「祇園小唄」を踊っていただきました。
四年生ともなれば塾やお稽古事が忙しいようで、三人が揃うということが少なかったのですが、本番はしっかりと踊ってくださいました。三人ともはじめての参加でしたが、日本舞踊を楽しんでくださったでしょうか?Kちゃんはお扇子を回すところを一生懸命に練習してくださいました。Nちゃん、Rちゃんはマイぺースながら頑張ってくださいました。高学年になると、勉強も大変になりますが、時間をうまく作って続けてほしいです。

最後の演目は「さくら禿」です。Mちゃん、Kちゃんは4、5回目の参加でベテラン組です。
Kちゃんがはじめて参加されたのは一年生の時で、赤い着物を着て発表会の日に会場前で「先生!」と可愛い声で声をかけてくれた日のことが、昨日のことのようです。Mちゃんは、三姉妹の真中。自己主張の強い妹さんとは違い、いつも静かですが、芯はしっかりしていて、稽古不足をものともせず、おねえさま方に負けないでしっかり踊ってくださいました。

Yちゃんは初参加でした。松島屋さんのファン(最近は七之助さんも)だという渋さに、講師陣もびっくり!12月の顔見世にも一人で観に行ったという本格派に、大いに期待しています。学年も学校も違うけど三人で心をあわせてよい舞台になりました。

「第9回日本舞踊の体験から発表へ」にご参加いただきましたみなさま及びご父兄の皆様、本当にありがとうございました。これを機に、着物や日本舞踊に興味を持っていただけましたなら、大変嬉しいです。秋には、次回の募集をさせていただきます。また、お会いできますことを祈念しております。ありがとうございました。

特定非営利活動法人 京都文化企画室
理事長 西川 充